院長コラム 日本人の大腸がんは増えているか
日本人の大腸がんは増えているか
2014年では、大腸がんはがんで亡くなる方の中では、肺がん、胃がんに次ぎ3番目に多いがんでしたが、2020年では、肺がんに次ぎ2番目に多いがんとなっています。
女性では、がんで 亡くなる方の中では大腸がんが最も多いです。
がんのなかでかかる(罹患する)方が一番多いがんは大腸がんです。男女別にみると、男性は前立腺がんに次いで2番目に多く、女性は乳がんに次いで2番目に多いがんです。
直近のデータでは年間15万人の方が大腸がんにかかり、5万人の方が大腸がんでなくなるとされています。そして、大腸がんは現在でも増えています。
診断される数(2020年) |
147,725例(男性82,809例、女性64,915例) |
死亡数(2023年) |
53,131人(男性27,936人、女性25,195人) |
5年相対生存率(2009~2011年) |
71.4 %(男性72.4 %、女性70.1 %) |
(https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/67_colorectal.html)2025年2月19日時点
膵がんなど根治が難しいがんに比べ、大腸がんは根治が可能なことが多く、さらに予防も可能なため、がんのなかでは比較的性格が良いがんとされています。米国ではすでに大腸がんは減少してきています。医療が進歩した今もなお、多くの方が大腸がんで命を落としている日本の現状は、大変もったいないことなのです。