便潜血検査と大腸がん

便潜血検査と大腸がん Cs_bensen

便潜血と大腸がん

1. 便潜血異常の場合

便潜血検査は通常2回法で行います。どちらか1回でも陽性の場合、異常と診断します。
陽性の場合、早めに大腸内視鏡検査を受けてください。便潜血検査が異常で、大腸内視鏡検査を受けたがまったく異常のないという方は、食道・胃・十二指腸の観察のため胃内視鏡検査を受けていただくことをお勧めします。

2. 便潜血検査異常で疑う疾患

便潜血検査陽性の時、5%の方に大腸がんが見つかります。
また、80%ぐらいの方に痔が見つかります。 その他、大腸の疾患では大型の大腸ポリープ、大腸憩室症、大腸炎などでも陽性となります。
大腸以外に胃がん食道がん胃潰瘍、十二指腸潰瘍、出血性胃炎といった大腸より口側の臓器からの出血性疾患でも陽性となることがあります。

3. 便潜血検査とは

便の一部を小さな棒で採取し、その中に目に見えない血液(潜血)が混ざっていないか調べる検査です。

4. 便潜血検査のメリット・デメリット

メリット

  • 大変簡易である

デメリット

  • 大腸がんの【早期発見】・【予防】には不十分な検査
  • 大腸がんでも検査異常が出てこないことがかなりある

(大腸がんの検出率は1回法で70%、2回法で90%程度です。早期の大腸がんに対してはより低い検出率となります。)
大腸がんの検診は少し煩雑ですが大腸内視鏡検査を受けていただくことをお勧めします。

5. 便潜血検査を勧める方

  • ご高齢の方
  • 内視鏡検査は大変そうでどうしてもする気にならないような方
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