大腸ポリープと大腸がん

大腸ポリープと大腸がん Cs-polyp

大腸ポリープと大腸がん

大腸がんは大腸ポリープから発生します。そのため、大腸ポリープを切除することで大腸がんは予防できます。

大腸ポリープには腫瘍性のものと非腫瘍性のものがあります。腫瘍性とは異常な増殖能力があることを意味します。非腫瘍性ポリープは全て良性です。腫瘍性のものは良性と悪性に分けられます。腫瘍性で悪性のもの、つまり悪性腫瘍、これがガンです。

悪性腫瘍は腺がんadenocarcinoma、良性腫瘍は腺腫adenomaを指します。

大腸の場合、悪性腫瘍のほとんどが、腺がんadenocarcinomaです。また、良性腫瘍のほとんどが腺腫adenomaです。また、腺腫には管状腺腫tubular adenomaや絨毛性腺腫villous adenoma、鋸歯状腺腫serrated adenomaがあります。

大腸がんの発生

大腸腺がんadenocarcinomaはごく一部のケース(de novo type)を除き、大腸腺腫adenomaから発生すると考えられております。(Adenoma-carcinoma sequence)よって、良性腫瘍(腺腫)を悪性化する前に切除することにより大腸がんは予防可能です。

大腸がんを「予防」しましょう

「早期発見」・「予防」が大原則

がんを含む全ての病気は「早期発見」・「予防」が一番大切です。「早期発見」した場合、多くのがんは命を奪うことはありません。治療も体に負担の少ない方法を選択することができます。「予防」ができればなおさら結構です。

大腸内視鏡をどうして受けた方が良いか?

大腸がんは内視鏡にて「早期発見」・
「早期治療」「予防」まで可能です

多くのがんの場合、「早期発見」は「がん検診」を受ければ可能になってきましたが、「予防」についてはいまだに困難です。前立腺がんを例にとりますと、血液検査(PSA)にて簡易に「早期発見」ができるようになりましたが、前立腺がんの予防法は未だ確立されておりません

一方、大腸がんは内視鏡にて早期発見・治療のみならず予防法も確立されたがんだと考えられます。大腸がんは男女ともに発生数が非常に多い病気ですので、大腸がんを「早期発見」・「予防」することは安心して生活する上で大切なことと考えます。

大腸がん発生のメカニズム
(胃がんと比較して)

先述致しましたように、大腸ポリープ(腺腫)をがん化(悪性化)する前に内視鏡で切除することにより、ほとんどの大腸がんを「予防」することができますが、多くの胃ポリープは切除しても胃がんの「予防」にはなりません。

胃がんはピロリ菌による感染症が原因で発生します。ピロリ菌の除菌により発癌のリスクを1/3に減らすことができますので、当院でも積極的に除菌を行っております。それでもピロリ菌の感染の既往の無い方に比べれば10倍のリスクが残るといわれております。 大腸ポリープを切除することによる大腸がん予防効果はピロリ菌除菌による胃がんの予防効果に比べるとはるかに大きいのです。

40歳以上の方は皆さん大腸内視鏡検査を受けましょう

現在、大腸がんは食生活の欧米化、食品添加物の作用などにより日本では急増しています。 それと同時に、『大腸がんの芽』である大腸ポリープ(腺腫)も増加しております。日本人の40歳以上の方は約半数の方がこのがん化の危険性のあるポリープを持っているといわれております。 大腸がんの「早期発見」・「予防」のため、40歳以上の方で、大腸内視鏡検査を受けたことのない方は、是非一度、大腸内視鏡検査を受けて頂くことをお勧めします。

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