苦痛の少ない内視鏡検査のQ&A
苦痛の少ない内視鏡は本当に苦しくないのか?
患者様に検査終了後アンケートを取っておりますが、麻酔法で内視鏡を受けた方は、殆どが苦痛なく検査を受けることが可能です。 麻酔の効き方は人により様々です。大多数の方が、検査をやったこと自体が分からないぐらい良く効いています。残りの方は、なんとなく検査をやったのが分かる程度であったり、記憶は普通にあるが苦痛はほとんどなかったといった具合です。
しかし、残念ながら、例外的に、苦しかったとおっしゃる方はいらっしゃいます。 その他の内視鏡に関する苦痛は、経鼻内視鏡の場合の鼻の痛み、経口内視鏡検査後の喉の痛み、大腸内視鏡検査の場合の前処置の下剤※を服用が挙げられます。
※少しでもストレスを少なく検査をご受診頂くため、下剤を複数種類ご用意しております。ご遠慮なくご相談ください。
下剤の種類とそのアルゴリズム
苦痛の少ない内視鏡は安全か?
当院では熟練した医師のみが検査を担当しますので、麻酔法の内視鏡も安全に受けられます。患者様お一人お一人に合った最小限の麻酔を使用するよう心掛けております。副作用として、呼吸抑制がありますが、そのような場合、麻酔薬の作用を打ち消す拮抗薬を用いることがあります。また、現在まで15,000件以上の麻酔法内視鏡を行っておりますが、重大な事故は一件も起きておりません。
苦痛の少ない内視鏡の方法は?
内視鏡の際、点滴をとり、検査の始まる前あるいは最中に麻酔薬を随時注射いたします。患者様は眠ったような状態で検査を受けられます。
麻酔薬は、ドルミカム、オピスタンを使用しております。患者様の年齢・性別・体格、睡眠剤・抗不安薬の服用歴により、投与量を決めます。大腸内視鏡の際、腹部手術の既往のある方や子宮内膜症・大腸憩室症による大腸憩室症による大腸の癒着※1・狭窄※2がある方は、検査時に痛みが強く出ますので、麻酔量が多めになることがございます。 また、胃カメラの際、点滴から麻酔をしないで行う苦痛の少ない内視鏡法としては経鼻内視鏡がございます。
※1 癒着とは腸管が他の臓器とくっついてしまうこと
※2 狭窄とは腸管が細く狭くなること
苦痛の少ない内視鏡の時間はどれくらいかかるか?
通常の内視鏡検査の時間は胃内視鏡が5~10分、大腸内視鏡20~30分かかります。
鎮静剤を用いる苦しくない内視鏡の場合、検査後麻酔が覚めるまで休んで頂きますので、10分~30分程多くかかります。
苦痛の少ない内視鏡の費用は?
胃の内視鏡検査で6000円前後(異常がなく観察のみの場合)、大腸の内視鏡検査で7500円前後(異常がなく観察のみの場合)になります。
※病理組織検査をした場合や、ポリープ手術となった場合でお値段は大きく異なります。 各種費用のページをご参照下さい。
各種費用はコチラから